読んだ:Shifrinson, J. R. I. (2016). Deal or no deal? The end of the Cold War and the US offer to limit NATO expansion. International Security, 40(4), 7-44.
Shifrinson, J. R. I. (2016). Deal or no deal? The end of the Cold War and the US offer to limit NATO expansion. International Security, 40(4), 7-44.
原文:https://direct.mit.edu/isec/article-pdf/40/4/7/1843672/isec_a_00236.pdf
また暇だったから読んだ。この論文はいろいろ書いてるが主張はシンプルで、以下の通り。
- アメリカはドイツ統一を交渉する際に、NATOの東方拡大は行わないことを約束することでソ連側を譲歩させた。文書にして合意を取ったわけではないが、約束があったのは間違いない。
- しかし、アメリカはNATOの東方拡大をその時点ですでに考えていて、実は二枚舌だった。
- ロシアが約束を反故にされたと怒るのは根拠のないでたらめではないのだから、アメリカ人は反省し、ロシア人の抱く不信感に正面から向き合うべきである。
私の感想ですが、アメリカが不誠実であったことは疑いがないが、ソ連も簡単に騙されすぎじゃないか?まあ国のトップが約束を簡単に破るなんて思わないか普通。